
自然室温で暮らせる家
呼吸する家
田園風景に囲まれた鎌谷町。築24年の木造住宅です。
親子3世代が住み継いでいる住宅です。
日本は夏はジャカルタやシンガポールより気温が高く、
冬は北ヨーロッパの寒さなのをご存知でしょうか。
日本の家は、夏と冬両方の対策を講じなければなりません。
今回のリフォームによって以前からある土葺瓦屋根そして土壁を最大限に生かし、
新たに熱容量の大きい木繊維断熱材を使用することによってたくさんの熱を蓄え、
温度差の少ない快適居住空間となりました。
また日本の四季には梅雨があり、その湿気対策として土壁は空気を通し、調湿機能に優れた
ほたて漆喰壁・モイス壁を使用することによって湿気をとってくれ室内の湿度をさげます。
このように快適に暮らせるように考えたのが「呼吸する家」です。
体に優しい自然素材を使うことにより生まれ変わりました。
『夏の屋根の表面温度は 70℃』
夏の日射を浴びた屋根の表面温度は60~70℃にも達します。小屋裏温度も50℃を超え、
その熱が天井に伝わってきて、じわじわと部屋の温度を上昇させます。
この輻射熱をカットするのが断熱材である筈ですが、熱容量の小さな断熱材だと、
天井表面温度は35℃を超えている場合があります。 仮に26℃で冷房しているとして、
屋根の表面温度が60℃、外気温度が35℃だとすると、屋根からの熱貫流量は
34℃(60℃ー26℃)の温度差です。
『西日はなぜ暑い?』
夏の間、西壁の受ける日射量は南壁より多く、外壁表面温度は50℃にも達します。
この灼け込んだ西壁の熱が徐々に伝わって、うだるような室内の暑さを呼びます。
一日のピークは、地域によって異なりますが、大体午後の2時前後です。
日中太陽で暑くなった地表や、周囲の建物からの輻射熱が、太陽が西に傾く頃に
時間差攻撃で襲ってきます。西日の熱射がつよいわけではないのです。
もう一つの理由は、部屋の温度自身、西日が傾く頃に高温になることです。
日に照らされたからといって、午前からお昼に掛けては、部屋の温度はそんなに高く
ありません。建物の表面は日光に照らされて、温度が上がりますが、その熱は内部に
伝わって拡散します。これはやかんを火に掛けても中の水が直ぐには沸騰しないのと同じです。
『冬の室内の寒さの理由』
冬は家の中にいても寒く暖房をつけなくてはいられない事が多いですが、
それは当時の家には隙間がおおいからです。
なので構造的に隙間をなくす努力をします。特に床下からの隙間風の冷たさは致命的です。
床の隙間やコンセントの口や畳の隙間から風が入る等は大半が床からの隙間、
断熱の欠損が原因です。そこで木製の床組みは剛床工法として隙間を断ちます。
シロアリ対策・防湿対策として床下は防湿としてのコンクリートを打ち除虫菊の製分して
健康被害のない防蟻処理をしております。
床下の断熱材はEPS(発砲スチロール系)厚さ60m/mのものを使用し、
対湿気・断熱能力に配慮しました。
仕上げ材としての1階床フローリングは北州三層フロアを使用しました。
通常フロアを張った際に材の伸び縮みを軽減するために目地(溝)を取ってますが、
この三層フロアはほとんど取っていません。貼りあがった時に部屋全体が1枚の
板のようになり隙間なく仕上がります。

『土壁』
昔から使われている土壁には空気が通り、湿気を捕ってくれる特徴があります。
土は熱を蓄えやすい事もあり、部屋で暖房を使うと壁も暖まり、輻射熱を出すようになります。
『木繊維断熱材』
熱を貯める「バケツ」の大きさが、従来から使用されている断熱材(グラスウール)に比べて
4~6倍大きい。その結果断熱材の中に熱を蓄える能力が大きく、断熱材の外側に加えられた熱が
室内に浸透する時間が従来の鉱物質の断熱材に比べて大幅に長くなる。
夏の暑さや冬の寒さを緩和して温度差の少ない、年中一定の室温の居住空間ができます。
また調湿機能があるのも大きな特徴です。湿度が高いときには吸収し、
低いときには吐き出すので健康面によいです。

『貝の壁』
北海道名産であるほたてその貝殻を建材として活かした自然素材が
「ほたて漆喰壁」です。貝を左官壁に用いるのは古くから土蔵や
城郭などにみられます。素材の特徴は消臭、調湿性に優れた呼吸
する素材です。また結露を防ぎカビやダニの発生をおさえます。

『モイスの壁・天井』
主成分はバーミュキライトと言う天然粘土鉱物です。高気密・高断熱を保った
まま、土壁や木材のようにゆるやかに呼吸しきれいな空気をつくります。
有害物質は出さず、それどころか他の建材やインテリアから発生する有害物質
(ホルムアルデヒド)も吸着・固定化し水と炭酸ガスに分解します。

