16.あかり(照明)について

照明計画は、空間やお客様の好みに応じて丁寧に行います。

基本的な考え方は、「必要な場所に必要なあかりを配置すること」です。照明を取り付ける高さも非常に重要です。

例えば、天井に取り付けるべきなのか、壁に設置すべきなのか、もしくは動かせる照明がいいのかなど、さまざまなシミュレーションを行い、最適な配置を見つけます。陽が落ちて暗くなったときにどのような作業を行い、どのような雰囲気や効果を期待するのかをしっかりとイメージし、それをお客様と共有したうえで配置を決定します。

配置はもちろんですが、使用する照明器具も大切です。使われている素材、きれいな光を放ち、さらにメンテナンス性が良いものを選ぶことを心掛けています。照明は単に明るさを補う機能だけでなく、空間のデザインや雰囲気に大きな影響を与える器具です。そのため、その選定には慎重を期しています。

加えて、私たちは「イシハラスタイルの建築に本当に相性の良いあかりとは何か」を追求しています。既製品に限らず、独自の美意識やこだわりを反映させるために、オリジナルの照明器具も開発しています。これらの照明は、デザインだけでなく、光の質、耐久性、そしてメンテナンスのしやすさを考慮しながら作られたものです。空間全体と調和し、長く使えるものを目指しています。オリジナルの照明は、建築の一部として統一感を持たせ、空間の魅力を引き立てる役割を果たします。さらに、照明そのものがインテリアの一部として機能し、空間に奥行きや豊かさをもたらします。

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