18.お風呂について

在来工法の浴室を提案します。在来工法の浴室とは、ユニットバスではなく、タイルを貼ったお風呂です。お風呂を設備として割り切り、交換も視野に入れればユニットバスも選択肢ですが、自然素材で建てた家の中で壁や天井、浴槽までがプラスチックの部材でできたユニットバスを設置すると違和感を覚える空間になってしまいます。

一方で、私たちが提案する在来工法の浴室は、床と壁に定番のタイル、天井には水に強い桧の板を貼り、鋳物ホーローのバスタブか、水に強いコウヤマキでつくられた風呂桶を置きます。ブラックボックスになる場所がなく、清潔な空間を保つことが可能です。また、天井の桧板の効果で毎日木の香りを堪能しながら入浴することができます。天井板は交換可能です。

浴室は一般的な1坪サイズより少し大きめのスペースを確保し、入口ドアは透明の親子ガラス。外に面する窓はブラインドの内蔵されたものとし、その先にはちょっとした植栽と目隠しの塀がある作りが定番です。

プランニング上、浴室とつながり深い脱衣所やランドリー、洗面所なども気持ちよい空間が繋がる可能性が広がります。

シンプルな構成、工法により、費用の上昇は最少限に抑えます。

私たちの自宅も在来工法の浴室で20年以上経ちますが、新築当時と変わった印象はありません。メンテナンスや目地のカビについて心配される方も多いですが、ユニットバス然り、どこであれ条件がそろえばカビは生えます。どのようなものでもメンテナンスやお掃除は必要です。使用後に換気など乾燥を心がけておけば問題はありません。

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