19.その他の設備について
トイレや洗面などの設備も、壊れにくい本物の素材でできたものをおすすめしています。プラスチックの製品は提案はしません。自然素材でできた家の中で、プラスチック製の設備を入れると違和感が出るからです。耐久性の面から見ても、プラスチックは劣化が早いです。
洗面台もなるべくシンプルに考え、素材を検討し計画します。陶器製の洗面ボウルや人造大理石のボウルにオークなど水に強い木材で台を設えるのがお勧めです。家全体の雰囲気や素材感とよく馴染み、使い勝手も良いです。
キッチンに食洗機を取り付けたいというご要望は半数程度あり、私たちはフロントオープンタイプのミーレ社、ボッシュ社の製品を提案します。国内メーカーの商品よりシンプルな機能で壊れにくい印象です。
エアコンは、国内メーカーのシンプルな機能の製品がおすすめです。多機能のものと比べて壊れにくく、コンパクトです。ガス機器も、シンプルな機能の製品がおすすめです。給湯機はガス給湯器かエコキュートをご指定していただきます。ガス給湯器の方が故障が少なく、仮に故障しても修理費用が安くなることが多いです。
どの設備機器も長く使えば壊れます。それを前提に、最少限の機能が備わり、修理や交換が容易な設備を選ばれるのが良いでしょう。
多くの設備・家電メーカーは、新商品を毎年リリースします。しかし、カタログスペック的には良くなっていても、本当に新製品がいいのか、見極める必要があります。
設備の選定は、建築とは切り離して考えていったほうがいいかもしれません。