3.耐震性のこと

愛知県は大地震の警戒地域です。しかし、地震そのものは日本中どこでも可能性があります。さらに、地球上に住んでいる以上、自然災害のリスクがあるのはどこでも同じです。

地震をなくすことはできませんが、構造計算をした上で安心できる耐震性能を持つ家を建てることは可能です。イシハラスタイルでは、建築基準法に基づく耐震基準をクリアするのはもちろんのこと、より横揺れに強い平屋建てをご提案することが多いです。

地震が来ると建物の高さが高くなればなるほど、横揺れが増幅します。逆に、低いほど安定します。低い建物では、前述した「引抜き力」が小さくなるので、柱が基礎から外れる可能性が少なく、倒壊などのリスクも小さくなります。比較的土地にゆとりのある三河エリアでは、平屋建ての提案を多くしているのは、こうした理由もあるからです。

構造設計もさることながら、柱、壁材なども地震に強いものをご提案しています。柱は建築基準法で定められた規格よりも太い120mm幅を使用。壁面には耐力面材を使用します。耐力面材は、地震などでかかる力を分散させて受け止める素材です。当社では、耐震性能と調湿性能のバランスが取れた面材を使用します。

耐力面材を使った工法は、局所的な力が掛かり、外れたり、破損するリスクのある筋交を使った工法よりも強い家を作ることができます。

イシハラスタイルがご提案する家は、許容応力度計算による「耐震等級3」の家です。耐震等級3とは、建築基準法が定める耐震基準1に対して1.5倍の強度を指します。

大きな揺れが群発した場合に備え、さらに強い工法を用いることも可能です。耐力面材を打ち付けた耐震パネルを高精度でつくり、柱や梁の軸組み材の間に設置し、指定の釘でしっかりと留める工法です。120mm幅の中に耐力パネルを入れることにより、よほどのことがない限り、外れたりダメージを受けることは考えにくくなります。これは、コーチパネル(コーチ株式会社)を使用した工法となります。浜松市のメーカーで、比較的距離も近く、地域柄、耐震に関しての意識も共通しています。

コストアップは否めない(30坪程度の家で50万円ほど)ですが、非常に理にかなった工法だと思います。

目次