6.断熱の工法について

冬場は室内の暖かさを外に逃がさないこと、夏場は外の熱を室内に入れないようにすることが、快適で省エネルギーな住まいの基本です。愛知という温暖な地域で費用対効果が一番得られる仕様として、「外皮性能グレード(HEAT20)でG2」を基準にしていますが暮らし方のご要望に合わせたプランニングを大切に考え、数字だけにとらわれず柔軟に対応しています。気密測定し、ちょうどよい暮らしを目指し必要C値は1.0以下としています。

私たちは、何十年先を見据えたシンプルな構造と断熱性能の両立を重視した施工を心掛けています。充填断熱工法を採用しており無理のない、理にかなった工法で、柱や登梁の間に断熱材を充填する工法です。

断熱材の種類も様々あり、日進月歩で進化しております。高性能グラスウールや発泡系断熱材を主流に使用することが多いですが、木繊維断熱材もおすすめです。木繊維断熱材は調湿性に優れ、蓄熱性を生かした断熱が計画できます。今は国内生産がなく、ヨーロッパからの輸入のみになりますので多少コストはかかりますが、ご興味あればご相談ください。

なお、床下の断熱工法は、基礎断熱工法と床断熱工法とがあります。私たちは、機械換気に頼ることのない床断熱工法を採用し、なるべく風が通りやすくなるように基礎形状の計画をします。

断熱材の性能値だけに捉われることなく、愛知県の気候や建物の周辺状況、建物のプラン、どこの性能値を目指して計画するか等に応じ、ご希望やご予算、補助金や税制優遇なども含め、総合的にお話合いの上決めていくことが、快適さや耐久性につながると考えています。

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