9.外壁材について

私たちは、杉板、ガルバリウム鋼板、漆喰等の塗り壁の3種類の材料のどれかで外壁を計画します。

もっとも多いのが杉板です。しっかりした軒があり、風通しが良い場所なら杉板がおすすめです。14mmの厚さがある木材を使うので断熱効果が高く「よろい張り」という伝統的な工法で重ね合わせるように杉板を貼り付けます。「よろい張り」の壁は地震の揺れを蛇腹のように分散させて建物を守ります。壁面は垂直ですので雨などの水も切れやすく、木材保護塗料を塗ることで耐久性も上がりますので簡単に腐りません。数十年後に経年劣化で張り替える際は、傷んだ箇所だけを部分的に差し替える事ができます。

ガルバリウム鋼板メンテナンス周期の長い工業製品です。計画によってはシンプルで素朴な良い雰囲気に仕上げることも可能。漆喰塗りは時間もかかり人手もかかりコストが高くなりますが、殺菌性が高く、汚れに強く、日本の風土にもあって雰囲気が良いです。

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