薪ストーブのある暮らし-高機能暖房で暖房高級家具ということ

世界一と言われる高機能薪ストーブスキャンサームは富裕層や別荘地でも人気が高まっているようです。
ドイツ製で新築、既存住宅どちらでも取付は可能で、もちろん高断熱・高気密住宅にはまさにぴったりの商品です。

イシハラスタイルでも薪ストーブにスキャンサームを選ぶ方が増えていて、打ち合わせ室で実物を見ていただくと殆どの方が興味を示されます。

インテリア性の高さが人気の秘訣だと思いますが、日本ではまだまだ鋳物製のストーブも人気があり、今回はその違いについてもご説明できればと思います。

鋳物製ストーブの特徴

鋳物製の薪ストーブは、溶かした鉄を型に流し込む鋳造という方法で作られています。そのため、厚みがあり頑丈で、蓄熱性に優れています。一度温まると冷めにくく、長時間にわたって部屋を安定して暖めるのが得意です。その反面、温まるまでに時間がかかるため、即効性を求める場合にはやや不向きです。鋳物製は、クラシックで重厚感のあるデザインが多く、装飾性の高いインテリアとしても楽しめます。耐用年数は20年以上と長いが、メンテナンスをしないと錆の発生などから亀裂破損に気を付ける必要があります。

鋳物製ストーブのメリットデメリット

  • 蓄熱性が高い
    鋳物は熱をじっくりと蓄える性質があるため、一度温まると冷めにくく、長時間にわたり安定した暖房効果を提供します。夜間など薪を足さなくても暖かさを保ちやすいのが特徴です。
  • 耐久性が高い
    厚みのある素材で作られており、適切なメンテナンスを行えば20年以上の使用も可能です。亀裂や破損が少なく、長く使えることが魅力です。
  • 装飾性に優れる
    鋳造製法によって複雑なデザインや装飾を施すことができ、クラシックでエレガントな見た目が特徴です。アンティーク調のインテリアやカントリースタイルの家にぴったりです。
  • 熱の均一な放射
    蓄熱性と併せて、熱が均一に放射されるため、部屋全体をムラなく暖めることが可能です。
  • レトロな雰囲気
    鋳物製ならではの重厚感やクラシックなデザインは、インテリアとしても魅力的で、見るだけでも癒されるという声もあります。
  • 静音性
    焼き上げ中や冷却時の音が少なく、心地よい静けさを保ちます。
  • 重量が重い
    鋳物は厚みがあるため本体が非常に重く、設置場所を変更するのが難しいです。また、床が弱い場所には補強が必要になることがあります。
  • 一酸化炭素の流出による空気の汚染
    製造上、気密性能がよくないと内部で一酸化炭素が発生した時に中毒になる事故も起きています。警報器などをつけることや換気を同時に行うなどの安全対策が必要です。
  • メンテナンスの必要性
    湿気による錆の発生を防ぐため、保管時や使用後の手入れが欠かせません。特にオフシーズンには防錆対策をしっかり行う必要があります。
  • 暖房の立ち上がりが遅い
    温まるまでに時間がかかるため、すぐに部屋を暖めたい場合には不向きです。即効性を求めるシーンではストレスに感じることがあります。

鋼板製ストーブの特徴

鋼板製の薪ストーブの耐用年数は、一般的に10年から15年程度とされています。鋳物製よりやや短い傾向にありますが、これは鋼板が薄く、熱による膨張や収縮の影響を受けやすいためです。ただし、適切なメンテナンスを行えば、それ以上の期間使用することも可能です。

特に注意したいのは、溶接部の劣化や熱による変形です。これらは使用頻度や燃焼温度によって進行しやすいため、定期的な点検が欠かせません。また、湿気による錆も鋼板製ストーブの寿命を縮める要因となるため、使用しない期間は防錆処理を施したり、乾燥した場所で保管することが重要です。
鋼板製は加工がしやすいため、部品交換が比較的容易であり、部分的な修理を行うことで寿命を延ばすことも可能です。しっかりと手入れをすれば、日常使いに十分な耐久性を発揮します。

鋼板製ストーブのメリットデメリット

  • 暖房の立ち上がりが早い
    鋼板は熱伝導率が高いため、焚き始めから短時間で部屋を暖めることができます。朝起きたときや帰宅後すぐに暖をとりたい場合など、即効性を求める場面に適しています。
  • 軽量で扱いやすい
    鋳物製と比較して本体が軽いため、設置場所の変更や輸送がしやすいのが特徴です。また、床への負荷が少なく、補強が不要な場合も多いです。
  • モダンなデザインが豊富
    鋼板は加工しやすいため、大きなガラス窓を備えたものやシンプルで洗練されたデザインが多く、現代的なインテリアにマッチします。炎を眺めることを重視する方に特に人気があります。
  • 気密性の高い家に合う
    扉を閉めた時の気密性能が高く、燃焼中も一酸化炭素がストーブの外に出にくいので、高気密住宅ではこちら選択するほうが安全性が高いといえるでしょう。匂いもしにくくコンパクトな住宅でも安心です。
  • 部品交換が容易
    溶接やねじ止めで組み立てられているため、部品の交換や修理が簡単です。メンテナンスの際にも手間がかかりにくいのが利点です。
  • 蓄熱性が低い
    鋼板は熱伝導率が高く、暖房の立ち上がりは早いものの、熱が冷めるのも早いのが欠点です。そのため、継続的に薪を追加しないと室内の暖かさを保つのが難しくなります。しかし、蓄熱体を取り付けているストーブも増えており火が消えてからも家を暖かく保つことが可能となってきています。
  • 耐用年数が短い傾向
    鋳物製と比較して耐用年数が短く、10~15年程度が一般的です。特に、溶接部分が長期間の使用で劣化しやすい点には注意が必要です。
  • 変形や劣化のリスク
    鋼板は薄いため、高温や急激な温度変化により歪みや変形が起こることがあります。これにより、薪ストーブの密閉性が損なわれることもあります。
  • デザインの制約
    鋼板はシンプルでモダンなデザインが主流であり、クラシックな見た目や装飾性を求める方には選択肢が少ない場合があります。

鋳物製と鋼板製に向いている人

鋳物製に向いている人は、蓄熱性に優れているので温まると冷めにくいのが特徴なので、長時間家を暖めたい人向けです。鋼板製も蓄熱体を取り付けられるものがあるので火が消えてからも冷めにくい対策をすることができます。
またクラッシックなデザインが好きな方は鋳物製が向いています。鋳物ならではの特徴と言えるでしょう。

鋼板製が向いている人は、鋼板はガラス面も大きいものあり熱伝導率が高いので部屋を暖める時間が早まります。
メンテナンス部品交換がしやすいので修理やメンテナンスが手軽なら鋼板製が向いています。
薪ストーブは使わない時期も長く、日本では半年以上が使わない時期と言えます。そうした期間でもインテリア性が非常に高くお家のデザイン性にこだわる方は特に向いていると言えます。

イシハラスタイルでは、コンパクトな住宅の人気上昇や高気密化した住宅に特化しているスキャンサームをおすすめしています。火を見て暮らす豊かな時間を味わっていただきたいので、ガラス面が大きく火の揺らぎを感じたひと時を。

また使用しない期間のインテリア性の高さもありますが、高断熱高気密住宅への取り組みに対しても基準が厳しく、安全性が高いことも信頼のあかしといえます。

もちろん鋳物製がダメなわけではなく、それぞれの暮らし方、求めるものによってお選びいただきご相談に応じております。ストーブの暖かさを体感したい方はイシハラスタイルに来てください。

イシハラスタイルでは、随時お家づくり相談会を開催。愛知県で注文住宅をご検討されている方はぜひご参加ください。
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