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新築コストはLLCで測る-ライフサイクルコスト

新築コストはLLCで測る-ライフサイクルコスト

家づくり何にいくらかかるのか?注文住宅費について

家づくりにおいては、予算を把握することが重要な第一歩となります。住宅が完成するまでにどのような費用がかかるのか、全体像を把握しておかなければ、具体的なプランを立てることはできません。
しかし、それだけでは十分といえません。むしろ、家は完成してからも住宅費がかかることを知っていますか?
適切な住宅メンテナンスコストや修繕費を知ることで家計の負担を管理することができます。

ライフサイクルコストとは?

どんなものでも、作られて無くなるまでには、長い期間を通して費用がかかります。

★新築住宅のライフサイクルコストという観点でいえば、生産から解体までの経済的負担であり、住宅を建設または購入し、その家に住み続けることによって生じる長い期間を通しての全ての総費用のことを言います。

新築は建てる時も、大きなお金がかかりますが、建てた後も大きな金額がかかります

それゆえ人生の3大支出である住居費用は、その人のライフプランに大きく影響するため現在の家賃水準からなんとなく決めるのではなくライフサイクルコストの観点が不可欠になります

住宅費の内訳

住居費用は大きく①土地建物の取得費・住宅ローン②光熱費③メンテナンス費用の三つに分けることができます。

たいていの人は①のイニシャルコストばかりに目が行きますが、住宅ローンでも長期固定金利や、安く安全な変動金利型もあるので、慎重な資金計画をしていれば住宅ローンは大きなリスク要因になりにくい費用と言えます。

ライフサイクルコストの中には、保険や修繕費用、光熱費など、住宅に関わる全ての費用を含み、合計したものとして考えるようにしましょう。
ライフサイクルコストという考え方を知り、これまでよりも幅広く将来を見据えた家づくりの判断ができるようになります。

3つに大きく分けるライフサイクルコスト

住宅の場合のライフサイクルコストは、建設から解体に至るまでの総費用(生涯費用)のことを示します。

大きなローンを組む建築費(イニシャルコスト)を少しでも抑えたいというのは新築を建てられる施主様、誰もが思うことです。

しかし、建築費のことだけを考えて住まいづくりを進めてしまうと住みはじめてから思った以上に光熱費(ランニングコスト)や修繕費(メンテナンスコスト)がかかってしまい結局は、トータルで見た場合はライフサイクルコストが高くついてしまった、ということになりかねません。

建てる時にコスト削減の為に選んだものが、解体の時に余分にお金がかかるものだとしたら・・・
どれだけ削っても自分のお財布から出ていく金額は同じことになってしまいます。

イニシャルコスト(建設費)

新築を建てる予定の方は、住宅を建設する際に建設費用(イニシャルコスト)が必要となります。
実際の家のお金だけではなく、土地の費用、住宅取得税、外構に掛ける費用、引っ越し費用なども必要です。

新築はいずれも建設費が高額になるために建設当時は建設費のみに目が行きがちなりますが、家は建てた後もずっと住み続けるもので、耐久性に関わる構法や材料・部材の選定が大変重要であり,選択した仕様によっては住宅全体の耐久性にも影響を及ぼすことがあります。

ランニングコスト(生涯光熱費)

建物の断熱・気密の性能が低い場合は、エアコン等の電気料金(ランニングコスト)が増大することが考えられます。
家の大きさや、使用する素材によっては固定資産税なども上がります。

例えばローコストで全体的な資金が安く済んだとしても、その後35年〜50年に続く光熱費が高くついたとしたらどうでしょうか?

このように、建設費を低減させた影響でそのあとに余計にお金がかかる住宅になってしまっては本末転倒です。
従って、イニシャルコストだけではなく、ライフサイクルコストやライフプラン(人生設計)も十分考慮し、費用対効果(コストパフォーマンス)の高い高気密高断熱住宅を計画することが重要です。

メンテナンスコスト(修理・維持費)

現在、日本人の平均寿命は80歳を超えています、最も多く人が亡くなる年齢が92歳なのだそうです。
とすると、20代で家を持ったとして、家を建ててから70年以上を住宅費に、何かしら掛ける必要があるということです。

70年間の長い時間の中で、一見同じ価値をもつかと思われた両方の住宅にメンテナンスコストの違いが出てたとします。

ライフサイクルコストを考えた住宅は、強い耐久性のある材料をバランスよく使用していたために、修繕費があまり必要ではなく少額だったとしましょう。

普通の住宅は70年間に2000万円

ライフサイクルコストを考えた住宅は70年間に1600万円
台風などで壊れた部分を修理したり、何度か外壁を塗り直したりも、70年間という単位で見てみれば、当初はお買い得でお得と思われた普通の住宅は、実は400万円も費用がかさんできます。

ランニングコストとメンテナンスコストの差を計算するとなんと800万円が差がでてくるともいわれています。

途中で気が付いて、断熱の補強をしようとしても新築時に行うより費用はかさんでしまいます。

ライフサイクルコストを考えた計画や仕様

もし大規模なリフォームをした場合や何かしらのメンテナンスが家の構造に必要な場合は、その構法が一般的に流通している構法かどうかが重要になってきます。
特殊な構造をしている、メーカーなどの工法は、会社の倒産や工法の変更などで対応不可能になるリスクを伴います。

つぎにメンテナンスが必要になってくる部分としては「屋根」「外壁」となります。
とくに外壁は想像している以上に、定期的なメンテナンスが必要となります。
一般的なローコストなものは約10年ごとにまとまった費用が掛かり、ローンの返済と併せると大きな負担になります。
現に、見た目の劣化が少ない場合に安易にメンテナンスを怠り、見えない部分での雨漏りをしている場合があります。

外壁材は、メンテナンスの手間と費用を抑えてくれるのが理想です。
それが、イシハラスタイルでおすすめしているのは「板張り外壁」です。
木の板、木の外壁に対して不安になられる方も多いのですが、使い方によってはとても長持ちする素材なのです。
実際、愛知県でも多くの古い板張りの外壁の家が存在していますが、特殊なメンテナンスをしていなくても
美しい美観を保っている建築物はたくさんあるのも見られていると思います。

また、日々暮らしていく中で、必ず必要となってくるのは光熱費です。
住まい自体のエネルギー効率を高めることで、省エネに配慮した暮らしが大切です。
家全体で断熱性を考え、省エネ性を向上させ光熱費を抑える家づくりしましょう。

光・風に素直なパッシブ設計

日射遮蔽夏の暑さ対策夏の暑い日差しを室内に入れないようにすることで室温が上がるのを防ぐことができます。断熱性能を高めるのと同時に考えたいのが日射遮蔽であり、夏の暑くて高い位置から差し込む日差しのみをカットする設計日射遮蔽を考えずに、断熱性能のみ高めると夏は室内が暑くなってしまいます。

すだれ・スタイルシェード・ブラインドなどを活用する設計や窓の方位で窓ガラスの使い分けをしましょう。

太陽光・日射・熱風などの自然エネルギーをうまく利用しながら、快適で満足のいく住まいづくりをすることで小さなエネルギーで心地よく暮らせる住まいづくりをしましょう。
高断熱の住まいは、冷暖房も必要最低限で済むので光熱費を大幅に抑えます。環境にもお財布にも優しい住まいは、この先永く安心して住むことができます。

長い人生を共にあゆむ間取り計画

実に70年以上を暮らす家では、年齢の変化とともに家族も変化していきます。

20代~40代でしたら、仕事を一生懸命されているかもしれません。
お子さんのいるご家庭では、お庭で自然に触れながらの休日を楽しんだり、学習の時間をどのように過ごすかを考えたり。
大人も、忙しい中でも自分らしい暮らしについて思い描いた理想の家があると思います。

いずれ50代~60代となるにつれ、今までの暮らしから次に訪れるセカンドステージへ向けての準備をしたり
子育てが終盤になれば、教育費についても色々と気になる時期でもありつつ
家にも修繕、模様替えなどが必要になる時期でもあります。


60代~70代
70代~80代でセカンドステージからサードステージへの準備が必要になります。
子育てが終わったかたも、夫婦二人の生活に戻り、狭く感じていた家が広すぎると感じる方もいます。
沢山あった物を少しずつ整理して、次の世代へつなぐための準備もあるでしょう。
でも50年を過ぎた家を、もう少しの間心地よく快適に過ごすためには、メンテナンスが必要になっていきます。
老後だからといっても20年以上ある人生を、ボロボロの家で過ごすために、ずっと頑張ってきたわけではありませんし
ましてや、もう何時壊れてもおかしくないと不安になり、建替えをすることになってしまっては資金面でも破綻してもおかしくありません。

大げさに聞こえるかもしれませんが、現実に起こっている問題なのです。
せっかく夢に描いた理想の家なのなら、一生住める家であって欲しいと願いますし、工夫すれば実現可能です。

イシハラスタイルでは、そうしたお客様の将来を見据えたお家の計画や、間取りの工夫をしたご提案を心掛けています。
家を建てるのであれば、資産としてしっかりと管理をしてこそ、安心した暮らしが実現すると考えているのです。

家づくりは奥が深くて理解するのが難しいと思われがちですが、私たちプロがしっかりと取捨選択したモノづくり目線で歩んできた知識を生かして進めていますので、かならず納得できると思います。
家づくり勉強会も随時開催して、こうした疑問にお答えしております。
お気軽にお問合せください。