2050年に生き残るのは、コンパクトな平屋!?その理由について解説します
ついに、日本でも新築住宅が激減していく予想です。今後は中古住宅市場が盛んになっていくことと思われます。
現存する住宅の5軒に1軒が空き家といわれていますが、今後、もっと増える予測に加え少子化や新築住宅のコストアップや、インフレに備えて住宅コストを抑えたいと考えている人が多いということでしょう。
これから新築住宅を建てようという方は2050年時点でも家を壊す予定の方は少ないと思います。
決して売るために建てる訳ではない住宅ですが、どうせ建てるのであればしっかりと老後にも備えながら、いざというときにも売却できる家を建てるに越したことはありません。
もし、あなたが老後に家を建てると想像してみてください。
高齢者になって住み替えを考えるのでもよいと思います。
おそらく多くの人が「コンパクトな平屋」ではないでしょうか。
しかし、今現在、日本中にある中古住宅の多くは2階建てで、LDKのほかに3~4部屋の個室があるものが多い。
そのため延床面積は40坪以上ありますが、区分けされていて必要ない部屋が沢山ある状態です。
階段も急で危ないし、だいたい二階は使っていないで物置状態になってしまうことが予想できます。
高齢者になってから住みたいと思うような中古住宅が圧倒的に少ないのです。
終の棲家といわれる住宅のほとんどが、広いLDKに個室が1~2個ある平屋なのもうなずけます。
とはいえ、子育て世代が家を建てれば、LDKと主寝室、そして子供の人数分の個室が必要となり、敷地の大きさにより二階建にするのか、大きな平屋とするのが一般的です。
たとえば二階建とするメリットとしては、コスト的な合理性(基礎と屋根の面積が半分近くになるため)や、敷地が平屋を建てる大きさに満たない場合などがあげられます。
また吹き抜けを上手く利用すれば、天井の高い解放感のある空間をつくることができます。
デメリットは「階段」です。あまり気にする方はいませんが、居住スペースを取ろうとすると階段は1Fと2Fと合計して3坪ほど使用します。6畳も階段で必要なのです。ミニマムにしようとすると2坪でもできますが、急な階段になることが多く、更に老後になると使いにくいものになります。
また階段をつくるということは廊下も必要になることが多いので、部屋以外のスペースをくうことになります。
では、平屋のメリットはというと、先ほどの話から階段がないので、どの年齢でも使いやすいこと。階段の無駄なスペースを作らないので、延床面積が小さくできます。
その他には、耐震性が有利となります(揺れた時に高さが低い方が揺れ幅も少ないのはイメージしやすいかと)
メンテナンス費用がかかりにくいのは意外と知られていませんが、外部の足場が低くてもよかったり脚立でできる場合もあるので、修繕が必要な時にも毎回足場を建てなくても良い場合があります。
そのため修繕をこまめにできるため、家も長持ちに繋がることが多いように感じています。
また、柱の位置によってはリフォーム・リノベーションがしやすく大空間にしやすいこと。二階建ての場合は1F2Fの柱の直下率を下げてしまうので、柱をとってしまうことができないこともあります。
デメリットはコストがアップしがちだということ。広い敷地が必要になること。
1Fにすべての部屋を配置しようとすると、長い廊下が必要になったりトイレなどの水回りが遠くなる部屋が出てくることが考えられます。
また、周囲が高い建物に囲まれている場合は、日射を取り入れることが難しいことなどがあげられます。
日本では、住み慣れた土地に根付く習慣がつよく建てた家に住み続ける方が多いのも特徴ですが、欧米などでは良質な住宅で中古住宅が多く存在するため、家族構成や年齢に応じて自分たちの住みやすい家に住みかえていくことは自然です。
住宅ローンを利用する場合も、住み替えする住宅の価値が下がっていなければ売却時に残債を無くすことができ、住み替え後の住宅を新たにローンを組むことが可能だという、住宅がちゃんと資産となる仕組みがあるからこそ可能な選択となるので、日本の住宅の資産価値の考え方のように新築時から、どんどん売却値段が下がってしまう今の仕組みは難しい背景があります。
しかし、今後住宅のストックを活用した住宅の利用を考えておけば、子供室が必要となったら大きな家に移り住み、また子供たちが独立したら小さな家を手に入れ終の棲家として暮らすという選択が可能になります。
では、新築をする場合はどんな家にしたらよいのでしょうか?
それは、需要のでる家をつくっておくということです。自分が購入する側になればわかると思います。例えば、
・立地が便利な所にある、もしくは景観が良く長閑で暮らしやすい地域である
・耐震、断熱性能が劣らない
・修繕がしやすく費用がかからない
というのは、購入する殆どの人が要望することだと思います
・自分たちの暮らしに間取り変更しやすい
・奇抜なデザインでない
・特殊な間取りではないこと
などであれば、購入したい人の枠が広がることが考えられます。
もちろん、建てた家にずっと住み続けることが目標の場合も多く売ることを目的として建てることに違和感のある方もいると思いますが、しっかりと作られた家の寿命は80年以上、作り方によっては100年~150年とも言われていることを考えれば、自分以外の人が使う可能性というのは誰しもあるということです。
少子化と言われる昨今、子供たちが引き継いですまない場合は売却するということは特別なことではありません。
そして、必要ない家が売れずに残っているということは、固定資産を払い続け、空き家になっても近隣に迷惑を掛けないように管理・修繕をしていかないといけない=費用も掛かるということです。
現在の日本の住宅産業の、特に大手のメーカーの考え方では、家は建てた人の人生と一緒に終わるという考え方が多数派だと思いますが、今後良質な住宅が増えていけば、何十年後には中古住宅を購入して少しリフォームをして住むことが当たり前になるかもしれません。
スクラップビルドの時代からリユース、リサイクルを意識する人が増えれば、町の環境もよくなり延いては自分たちの住む地域が生き生きとしていきます。将来の子供たちの為に少しでも良いものを残して、後の人に使ってもらえるような家をつくっていただけると、日本全体が豊かになっていくと思います。
それが、人のためではなく自分の為でもある。長い目をもって家づくりに取り組んでいくことを考えてみてください。
そんなことができたらいいなと思われたけれど、自分たちの必要な家も欲しい。それも事実でしょう。
イシハラスタイルでは、そういったご心配もよくうけております。そして、子育て中から老後までずっと住めるお気に入りの自分の家が欲しい、というご要望もいただきます。
コンパクトな平屋で子育てを考えるとLDKと水回りという絶対に住むのに必要なスペースと主に住む人の寝室を作りゆったりしたクローゼットもとります。ここでだいたい20坪前後です。
あとは子供部屋をどうするかというお話しですが、だいたい一人ミニマム3畳で、お二人のお子さんなら6畳(3坪)が一番小さくすみます。コンパクトな平屋にプラス6畳から8畳が一部屋あるぐらいのサイズ感で済めば全体でも25坪ぐらいで充分収まります。
このあたりの大きさの家が、適度に広々使え修理メンテナンスなどの管理もしやすく、新築コストも膨大にならずに新築することができます。
ただ注意が必要なのは、窓の取り方や間仕切りの位置や、天井の高さです。
そう、設計力が非常にものを言います。ほとんどの人が25坪ときいて圧迫感があると感じるは、設計力がないから。
設計力とは、分かりやすく言うと窓の大きさや高さ、家具の大きさや位置、扉の位置などが適当に配置されるとごちゃごちゃになって纏まらず雑然とした印象になるのです。
コンパクトな家にはコンパクトにするための技術が必要になります。そうしたことが得意な工務店や設計者でないと失敗しますので気を付けて欲しいところです。
ここまでで価値のある良質な住宅であることでの、家づくりのメリットをお話ししました。参考になれば幸いです。
西尾市近郊、愛知県三河エリアで高気密・高断熱の家を建てたいとご検討されているのであれば
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