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家づくり相談が建築士とできる

家づくり相談が建築士とできる

しかも夫婦ともに建築士だから、相談しやすいのです

家づくりを考えた時に一番の安心は経営者と話せること

イシハラスタイルには営業マンはいません。
そればかりか、終始お話しをすすめるのは社長である石原と妻の智葉です。
石原夫婦はともに一級建築士です(よく、妻である智葉は建築好きな事務員と間違われます)
有資格者がお客様との打ち合わせすることが、家づくりには非常に大切な要素だと考えています。
(ちなみに設計・施工会社で夫婦で一級建築士は日本でもうちだけかもしれません)

実際、お家を建てる相談をいただくときに、お客様が私たちを選ぶ理由としての一つだと言われる事が多いのです。

注文住宅において、家を設計するためにお客様のご要望をお伺いし、適切な診断をするためには資格をもっていることが大切だと思います。
実際、建築基準法にのっとり安全性を確認しながらお家のプランニングをする場面が非常に多く、いくら建設業界に長く居ようとも資格がない人が診断を下すことがいかに危険かということは医療に置き換えれば簡単に理解できます。

もちろん、営業マンがお客様と決めた内容だとしても裏で建築士が法律にのっとって図面を作成すれば問題ないという意見もあるでしょう。

では、どうして設計士が直接お客様とやりとりしないのか?
もうお分かりですよね。家も注文をとり契約をいただく「商売」である以上、接客のプロは強いのです。

現に私たちは決して接客も上手くないですし、お問い合わせのあったお客様の所に出向いて営業などはできません。
でも、その分、お客様の要望をお伺いして、最大限の知識を使い、お客様が豊かに暮らすことができ手間のかからない安心で安全な家を提案できます。

イシハラスタイルには、そうしたことができるスタッフが二人いると考えていただければピッタリだと思います。
しかも、お家づくりは男性の意見・女性の意見それぞれ思いがたくさんあります。

担当が男性・女性でも考え方が変わってくる中で、お客様ご夫婦のそれぞれの考えを最大限理解し、同じ夫婦の感覚でお話しができますので
気後れしがちな奥さまにも、とっても心強い存在だと思います。

家を建てる事は暮らしを設計すること

妻の智葉は実は結婚してから一級建築士になりました。

もともと自宅を作った時には、ずぶの素人でしたので、失礼ながらお客様が仰りたいことが物凄くわかります。

そして、ここ30年ぐらいの住宅の建築業界の当たり前でも、私には違和感に思うことが一杯ありました。
一番は、一般的に言って建設業界でない人は、業界の人が言う事は正しいと思ってしまいますし、売っている建材なども
上部で安心なものばかりの工業製品だから大丈夫!と思ってしまいます。
むしろ、売っている建材やシステムキッチン・システムバスなどをカタログから選ぶのが当たり前で、建てた後も誰でも頼めば直してくれると思っています。

もちろん自然素材を扱っている工務店もたくさんあり、尊敬できる家づくりも沢山ありますが、そうした人と出会って本当に安心して住み続けられる家づくりに行き着く方はごくわずかではないかと思っています。

忙しい奥さまのために家事の効率化を考えた家も良いと思いますが、テレビを含めて家電はあくまでも家電で、どの様に発展衰退するかもわかりませんが、家での暮らしは五感を使いながら心豊かにある場所であることが大事です。

私も家を建ててから20年が経とうとしていますが、私の小さな周囲の状況も数年単位で変化してきました。
現在、子育ても終盤となり、セカンドステージへと移りかわる心の準備をしているところです。
子供が生まれ、育ち、大人になっていくにつれ家の使い方は、驚くほど変わりました。

当初建てたお家は造作家具などもなく、家具を移動させては模様替えを楽しんでいたのです。

家には変化が大切と気づく

ある時、有名な建築家の方や先輩工務店を勉強させていただく機会があり「造作家具」に魅せられました。

その場所に綺麗におさまって、ぴったりと隙間なく配置され取り付けられた家具。
無駄のない佇まいにわくわくしたのです。

そして壁に取り付けたのは「本棚、小さなデスク、テレビボード、飾り棚」が壁一面にあるものでした。

本棚は、自分たちの書類や子供の学校の教科書から書道などの道具などもいれました。
小さなデスクにはパソコン、テレビボードはカウンターとして花瓶を飾ったりして楽しんでいました。

ところが、収納を作ったことで、物を詰め込むようになってしまいました。
以前はビデオのデッキなどもありましたが、CDやDVD、ゲームのソフトなどがぎっしりで、入りだけ詰め込んだら逆に必要のないものまでも保管するようになって。
扉に隠してしまったことで逆に整える事が必要なくなり、詰め込むことで一見家の中は綺麗に保たれるけれど、ちょこちょこと捨てないこともあり年末の大掃除などがとても大変になりました。

そのうち、もうちょっと場所を移動したいと感じたり、壁にピッタリにするために付けたカウンターもこれほど大きさは必要なかったと思うことが増えました。
造作家具は壁にきっちりと美しく配置されていることが大切とは思っているので、必要なくてもカウンターは大きく作ったりということがあると思います。
必要ない大きさのカウンターは掃除をちょっとするだけでも、少し面倒です((笑))

暮らしに合わせて、移動させたり使い方を変えたりということが、たった数年でも私にとっては大切だったなと感じます。

適材適所を判断し、その人に合わせたものを提案するのが設計

もちろん現在の家づくりにおいては情報も沢山発信されていて「収納の在り方」が大事なのはわかります。
大は小を兼ねるという言葉がありますが、家族が沢山いて、食器や本、衣類が沢山ある時期があるのも事実です。
家族が泊まりにくれば、お布団なども準備するのが日本の家庭では当たり前でした。

でも、そうした「実家」のような多くの家が現在、必要ないものが捨てられずに空き部屋に何十年も押し込まれて痛んでいるのも現状です。
リフォームの相談にいけば必ずとも捨てられるか・捨てられないかという問題に直面し、結局最後は業者にお金を払って処分をしてもらうこともあります。

物を減らすというのは、増やしてしまったものに対して執着がなければ簡単に捨てられますが、ほとんどの場合はそこに執着が生まれます。
家族や私たち業者も、無理に捨てさせても心理的状況が不安定になることもあるので、あまり無理強いはしません。

先日、見学会にいらした年配のご婦人とのお話しも「誰かが貰ってくれた手放せる」と言っていましたが、まさに私も同じでした。
そのばあいは、もったいないからという金銭感覚に根付いた執着なのかもしれませんが、やっぱり5年も使っていないものは布団でもお客様に対して実際使えるのか?という疑問があります。買ったときに高価だったのも、現在入手できない貴重なものであることもわかります。
でも、今となってはしっかりと「不用品」であると認識することができれば、捨てられるようになります。

ここまで長い前置きみたいになりましたが、私たちは自分の経験も生かして、その人(家族)の最適量を判断するようにしています。

せっかく依頼いただいたお客様が、最初収納が足りないと不安に感じるかもしれませんが、今後を見据えたとき心も体も軽くなるような負担の無いお家にしたいと思っているからです。




収納としての家具、インテリアとしての家具、置き家具という選択

住む人の暮らしに合わせて変化をさせてるために、とにかく必要なのは「動かせる」家具です。
収納を沢山作りたいばあいは、家具を沢山置けば良いと思います。
子供が本がたくさんあるうちは、本棚を並べたら良いと思います。でも、時代がかわったり子供が独立した時には、本棚を別の使い方ができるようにしたり
またはインテリアとして魅力的な家具ならば売却したりも可能かもしれませんので、もともと価値のある家具を購入しておくとか。
ここで、よくそのうち捨てるので安物の家具にした、という意見も間違ってはいないと思いますが、私としてそれをすると「もともと要らないものとの暮らし」になって気持ちよい暮らしとは言えませんでした。質の悪いものを子供に使わせることで、子供の教育としてもどうかな?と思う部分もあり途中で全部捨てました(かえってもったいない・・・)

実際20年かけて、普段の生活に基づいたインテリアに悩んできたからこそ、現在お客様には本当の気持ちをお伝えして無駄や後悔の少ない家に住んでいただきたいと思っています。

家族だけで話しても結論が出ないことがある

家づくりを始めてする方や、持ち家を初めて持つ場合でまだ若い夫婦の方が自分たちで話し合っても答えが出ない場合があります。

ご主人は物を少なくするのが目標でも、実際に掃除や片付けをするのは奥さまで、子育てで忙しいのに・・・と思われてしまうこともあります。
世の中の家づくりでは、奥さま主体の家事楽で収納しやすいお家というキーワードも沢山見ます。

私は、それが家を建てる時の「暮らし」をイメージさせる邪魔をしているように感じることがあります。家事がフォーカスされることで「楽しむ」「くつろぐ」という想像から「効率よく」「作業性」に優先順位が上がってしまうような感じがします。

大切なのは、優先順位であって家事効率が必要ではないというわけではないのです。きちんと設計された家とそうでない家がどれほど違うかは、住んでみないとわからないかもしれませんが大きく違います。
そうした感覚的な部分が大きいのも原因であるため、家族で間取りについて話し合っても、決して良い答えにたどり着くとはいえないため、話が食い違ったり分かり合えなかったりと、せっかくの楽しい家づくりでも残念な気持ちになってしまうこともあるので注意が必要です。

そんな時に、すごくよく言われるのが「女性の設計士さん」って安心できるという点。実際に性別が違うだけでも意見が違うので、男性ばかりに囲まれて、さぁ奥さまはどっちがいいですか?って聞かれると不安になったり自信がなくなったりするのも分かります。

結局、家が納得したものになるためには考える事が必要

家づくりで100%満足出来る所しかない、という方はまれだと思います。それは、先ほどもお伝えしたように年月が過ぎた時に、以前の暮らしと合わなくなった部分で簡単にカスタムできれば不満は解消されるけれど、そのまま使い続けなくてはいけないと少しばかりは不満が残るということです。
たとえば、20年前のテレビはブラウン管だったし、ビデオはデッキでした。サイズも40型でも大きい方で家具も奥行きが大きくないと置けませんので、よく部屋の角にありましたよね。
それが、液晶やLEDになり薄型になって壁掛けなどに変化していき、大型化したときには昔の間取のままだと置き場に困ってしまう。

壁にくっついていない家具なら、家具を交換したらそのままテレビを置く場所として使えるけれど、サイズが収まらなかったら・・・
と時代の変化は20年でも、進化するものもあったり無くなっていくものもあったりと、時代に合わせすぎて家が時代遅れに感じないようにすることで、どこかのタイミングで家に不満をもつことから解放される。
いわゆる、家は三回建てないと満足できない状態となります(これも自分の年齢やステージに合わないからという意味)だいたい20年スパンでライフステージの変化で大きく不満がでるよということですね。

外国のように、人に合わせて家を引っ越していくスタイルではない日本人だからこそ、家が変化できるように箱として造り家具の種類や配置を変えて住みこなしていくというスキルを身に着ける事で80年という長い時間を同じ家で暮らせるような、タフな人になればおのずと「納得」している状況になれるのではないでしょうか?

以上のように、家づくりで満足するために大切な家が途中で不満を感じるものにならないように、今から備えて家づくりについてもう一度考えてみると良いと思います。
素材を知り、暮らしを知るための勉強会にぜひご参加くださいね。