CONTENTS

土壁の家のリノベーション

土壁の家のリノベーション

まずはリフォーム・リノベーションする家のことを知る

リフォーム・リノベーションで失敗しないための一番必要なこと。それは家がどんな素材でどのように作られているのかを知る事です。
だいたいのことは築年数、地域性などで分かりますが、当時の図面は詳しく書かれていないことも多く、壁を開けてみない事にはわからないこともよくあります。
新築同様、今後、家を安心安全につかっていくためには、今ある家をどう生かすかをしっかりと考える必要があります。

構造を安全に作ることはもちろん大切なのですが、室内環境を良くしようとして断熱性能を向上させるために行った工事で逆に家を傷めてしまうケースもあります。

結露に注意する

結露と言っても理由はいくつかあり、外壁から雨が侵入して起こる結露はもちろんのこと、室内側から起こる結露というものもあります。

冬に断熱性能を上げれば壁を通して外壁側との温度差により、室内の水蒸気が壁の中で結露してしまうことがあるのです。
断熱材の性能であったり厚みであったり、室内と室外の温度差など条件によってことなります。

特に、土壁は調湿する効果が高いのですが断熱の性能は高くありません。そこに高性能のものを直接貼るような形で、しかも調湿効果の低いものを選定すると結露を起こしてしまう場合があります。
壁内結露は見つけにくいだけでなく、住宅の寿命を縮めてしまったりカビによる健康被害の原因になることも。
日頃のケアが届かない場所の結露なので、設計の段階から対策が求められます。

壁体内結露を防止するために

壁内結露が発生する原因【不十分な換気】
適切な換気が行われていない環境では、室内の湿気が壁内に閉じ込められることがあります。湿気の蓄積によって壁内の相対湿度が上昇し、結露が発生する可能性が高くなります。特に、浴室やキッチンなどの湿気の多い場所では、十分な換気システムが必要です。


壁内結露が発生する原因【不適切な断熱材】
断熱材の不適切な使用や劣化により、外部からの冷気や湿気が壁内に侵入しやすくなります。断熱の不備によって壁内の表面温度が下がると、湿った空気中の水蒸気が冷却され、結露が生じる可能性が高まります。

などが求められます

壁体内結露で起こった家の劣化によって危険な家になる

壁内結露による耐久性・断熱性の低下

壁内結露は、断熱材にカビを発生させ、柱や梁を腐食させてしまう可能性も。
建物を支える柱や梁が腐ってしまうと、強度や耐震性が低下して地震の際に建物を支えられない恐れがありますし、断熱材が劣化すると、言うまでもなく断熱性能が低下してしまいます。

耐震性能が発揮できなくなる

壁内結露が起きることで耐震性能が発揮できなくなる場合もあります。
柱や梁が腐ると、建物の強度が落ちます。
地震のときに柱や梁が腐っていると、振動を受け止められず被害が大きくなってしまうのです。
壁内結露は、建物の寿命を縮めて地震の被害を大きくしてしまう可能性も。

壁体内結露を起こさせないために

内部結露を防ぐには、水蒸気が壁の中に入り込まないように、壁内の室内側に防湿層をつくり「防湿」と「湿気排出」ができる構造にしておく必要があります。断熱材の室内側に防湿気密シートなどを貼ることで、室内からの暖かく湿った空気を壁の中に侵入させないようにすることができます。

ただリフォームで土壁を存続させたまま断熱強化するためには、断熱材の種類も気を付ける必要があります。同じく自然素材であったり、調湿効果が高いものを選ぶ必要があります。

また、可能であれば断熱材の外側には空気の通り道となる「通気層」を作るのもポイント。
室内から入った水蒸気を含む空気を外へ排出し、万が一雨水などが内部に侵入した場合も外気を通して乾燥させられます。
壁内結露の対策では、施工会社の施工品質が大変重要です。

まとめ

普段は目にすることない、壁の内側におこる「内部結露」についてのお話でした。内部結露は断熱材や木材などを腐食させ、住宅の寿命を縮めてしまいます。また湿気によりカビの発生原因にもなり、アレルギー症状など健康被害にもつながります。

しっかりとした施工が可能である会社を選ぶことはもとより、素材の特性もよく知っている経験の豊富である会社であるかどうか見極めることもが必要となります。

イシハラスタイルでは自然素材の家を知り尽くした社長がしっかりと家の将来を考えて、こうしたことが問題にならないように、気に入った一生ものの家をご提案しています。

施工範囲:名古屋市・西尾市・碧南市・高浜市・知立市・刈谷市・岡崎市・安城市・半田市・その他(ご相談ください)